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梅干しはジップロック®で手軽に作れる!作り方やアレンジレシピをチェック
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ジップロック®は、食材や小物の保存に使いやすいジッパー付きの保存袋です。食材の保存から下ごしらえ、衣類やおもちゃといった小物の保管など、使い勝手の幅が広く、日常生活でよく使っている方も多いでしょう。
ジップロック®を使えば、梅干しを作ることもできます。簡単においしい梅干しができあがるので、梅干し作り初心者の方にもおすすめです。
ここでは、ジップロック®で梅干しを作るメリットや作り方の手順、ジップロック®で作った梅干しの食べ方などをご紹介します。
ジップロック®を使って梅干しを作るメリット
梅干しは、ホーローやガラス瓶、甕(かめ)といった容器でも作ることができますが、ジップロック®を使った方が簡単です。
ジップロック®を使うメリットには、次の点が挙げられます。
【密閉しやすく失敗しにくい】
ふたの開閉が簡単な保存容器の場合、しっかりと密閉できず、空気が入ってカビが生える恐れがあります。一方で、ジップロック®にはジッパーが付いているので、しっかりと密閉することが可能です。
外側から揉んで塩や梅酢を実になじませることもできるので、梅干し作りを失敗しにくくなります。
【少量から作れて場所を取らない】
ジップロック®なら、少量でも梅干しを作ることができます。ガラス瓶やかめに比べて、場所を取りにくい点もメリットです。
保存容器を置くスペースがなくても梅干し作りを楽しめます。
ジップロック®を使った梅干しの作り方
簡単にできるとはいえ、経験のない方はどのように梅干しを作れば良いのかわからないかもしれません。
ジップロック®を使った梅干し作りに必要な道具と、作り方の手順をご紹介します。
梅干し作りに必要な材料
手作りの梅干しを作るためには、ジップロック®以外にも、以下の材料が必要です。
【梅】
梅は大きく青くて硬い「青梅」と、熟して黄色くなった「完熟梅」に分けられます。梅干し作りの際は、実が柔らかく漬かりやすい、完熟梅を使うのがおすすめです。
【粗塩】
粒子が粗い粗塩は、梅干し作りに最適です。梅の量に対して20%の塩を用意します。
例えば、1kgの梅を使う場合は200gの塩が必要です。
【消毒用アルコール】
アルコール度数の高い焼酎やホワイトリカー、消毒用アルコール(※口に入れても問題のないもの)も用意しておきましょう。梅と道具の消毒に使用します。
【竹串や爪楊枝】
梅のヘタを取る際に使います。作業中に折れた場合に備えて、何本か用意しておきましょう。
【ざる(吊り下げネットでも可)】
梅を天日干しする際に使います。金属製は酸の影響で変質する恐れがあるので、竹製や木製のものを用意しましょう。
梅干し作りの手順1:下準備を行う
最初に、カビの発生を防ぐために道具を全て洗って、熱湯かアルコールで消毒します。ジップロック®は内側にアルコールや焼酎を吹きかけ、消毒を行ってください。
また、梅の下処理も行う必要があります。傷んでいる梅は取り除いてから、実が傷つかないように手で優しく水洗いを行いましょう。汚れを落としたら水気を拭き取り、竹串や爪楊枝でヘタを丁寧に取り除きます。梅に焼酎を吹きかけて消毒しておくのもおすすめです。
青い梅が混ざっている場合は、数日干しておくと追熟して黄色くなります。
梅干し作りの手順2:塩漬けする
梅の下処理を済ませたら、ジップロック®に塩と梅を交互に入れていきます。入れ終えたら、空気を抜きながらジッパーを閉め、全体に塩が行き渡るように軽くなじませてください。
ジッパー部分から液漏れする可能性があるので、受け皿の上に平らに寝かせて、冷暗所で保存します。
また、塩や梅酢をまんべんなく実にまわす為に、1日2~3回を目安に袋を軽く揺するのもポイントです。揺する度に空気を抜くことも心がけましょう。
梅干し作りの手順3.土用干しを行う
数日して塩が溶け切ったら、晴天が3日続く日を狙って、土用干し(天日干し)を行います。ジップロック®から梅を取り出してざるに並べたら、朝からお昼過ぎくらいまで、日当たりと風通しが良い場所に置いておきましょう。定期的に梅をひっくり返すと、まんべんなく日に当てることができます。
土用干しが済んだら梅干しの完成です。消毒した保存容器に移して、冷暗所で保管してください。すぐに食べることもできますが、数ヶ月ほど時間をおいて熟成させた方が、まろやかな味わいになります。
作る際のポイント
ジップロック®を使った梅干し作りは、カビにくい点がメリットですが、空気に触れるとカビやすくなります。
梅酢がまんべんなくまわるように袋を揺することと、空気をしっかり抜くことを心がけましょう。
また、梅酢は酸が強いです。変質する原因になるため、金属製以外の容器にジップロック®を載せることも大切です。
液漏れを防ぐために袋を二重にしておくのも良いでしょう。
はちみつ漬けや減塩の梅干しも
ジップロック®を使えば、はちみつ漬けや減塩の梅干しを作ることもできます。はちみつ漬けを作りたい場合は、梅と塩を入れる際に、はちみつも一緒に入れておきましょう。使用するはちみつの量は梅の重量に対して10%ほどが目安です。
はちみつを加える以外の工程は、基本の梅干し作りと一緒ですが、梅酢が上がってから氷砂糖を入れると、酸っぱさを和らげることができます。
もしくは、梅干しを水につけて塩を抜いてからはちみつに漬ける方法でも、はちみつ漬けを作ることが可能です。
また、塩分が気になる方は、塩分濃度が低くなるように使う塩の量を減らして作るのも良いでしょう。
ただし、減塩した梅干しは傷みやすく、作る際にカビが生えやすい点に注意が必要です。
梅干し作りに慣れないうちは、20%以上の塩を使って作る方法をおすすめします。
梅干しや梅酢を使ったおすすめレシピ例
ジップロック®で作った梅干しは、そのまま食べるだけでなく、料理に使って楽しむことができます。
自家製の梅干しや、梅干し作りの際に出た梅酢を使ったレシピの一例をご紹介します。
梅干しを使ったレシピ例
自家製の梅干しを使えば、叩いたキュウリやレンコンと梅を和えたり、こまかく刻んだ梅干しで鶏肉を味付けして唐揚げを作ったりすることができます。
梅の爽やかな酸味が加わって、おいしく食べることができるでしょう。
また、梅干しをフライパンやオーブントースターで焼いて、焼き梅干しにするのもおすすめです。焦がさないように、様子を見ながら火を入れるのがポイントです。
梅酢を使ったレシピ例
梅干しを作る際にできる梅酢も、おいしく使うことができます。例えば、スライスした生姜と、梅酢に砂糖を溶かした甘酢を保存容器に入れておけば、生姜の甘酢漬けになります。
他にも、好みのオイルと混ぜてドレッシングにしたり、水で薄めて梅酢のドリンクにしたりすることも可能です。酸味が気になる場合は、はちみつや砂糖を少し加えると良いでしょう。
梅の成分を余すことなく楽しめるので、ぜひ梅酢も有効活用してみてください。
ジップロック®で手軽に梅干しを作ろう
ジップロック®を使うと、少量でも梅干しをおいしく作ることができます。場所も取りにくいため、初めて梅干し作りにチャレンジする方でも行いやすいでしょう。
ご紹介した手順やポイントを参考に、ジップロック®を活用して自家製梅干しを楽しんでみてください。