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意外に高い?梅酒のアルコール度数とおすすめの飲み方をご紹介
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すっきりした甘さと飲みやすさが魅力の梅酒は、男女問わず人気が高いお酒のひとつです。しかし、梅酒はアルコール度数が高めのお酒だということはご存知でしょうか。また、梅酒は市販品と自家製でも、アルコール度数が大きく異なります。
ここでは、市販品と自家製梅酒のアルコール度数の違いや、梅酒のおいしい飲み方をご紹介します。
梅酒のアルコール度数はどれくらい?
梅酒のアルコール度数は、市販品か自家製かで大きく異なる場合があります。アルコール度数を意識することも楽しく飲むコツなので押さえておきましょう。
一般的な市販品と自家製の梅酒のアルコール度数をそれぞれご紹介します。
市販品の場合
ブランドによって異なる場合もありますが、コンビニやスーパーで売られていたり居酒屋で提供されたりしている梅酒のアルコール度数は7~20度ほどです。
他のお酒のアルコール度数と比較すると、市販のビールは5度前後、ワインは10~15度、日本酒は15度前後です。飲みやすいイメージのある梅酒ですが、アルコール度数が高めとされるワインや日本酒と同じくらいのお酒ということになります。
ただし、水で割ったり氷を入れたり、飲み方によっては1杯辺りのアルコール度数を調整することはできます。
自家製の場合
家庭で自家製梅酒を作る場合、一般的にはホワイトリカーと呼ばれる焼酎を使います。これは、無味無臭で味わいに癖がない、アルコール度数が35度と高くカビや腐敗を防ぎやすいなど、ホワイトリカーは梅酒作りに最適な条件が揃っているためです。
梅酒以外の果実酒を作る場合にも、ホワイトリカーはよく使われています。
ホワイトリカーそのものはアルコール度数の高いお酒ですが、漬けている間に梅の成分が溶け出すため、最終的にできあがる梅酒のアルコール度数は20~25度程度となります。一般的な市販品よりもアルコール度数が高い点に注意が必要です。
また、ホワイトリカーだけでなく、ブランデーや泡盛、日本酒などを使って梅酒を作ることも可能です。さまざまなお酒で梅酒を作ってみて、味わいの違いを楽しんでみるのも良いでしょう。
ただし、アルコール度数が20度以上のお酒を使った梅酒作りは特例で認められていますが、酒類に他のものを混ぜる行為は「酒税法」により原則禁じられています。
ワインなどのアルコール度数が低いお酒で梅を漬けたり、自家製の梅酒を他人に売ったりするのは厳禁です。
梅酒の味を楽しむ!おすすめの飲み方
梅酒は、さまざまな飲み方で楽しめるお酒です。状況や気分などに応じて飲み方を変えるのもおすすめなので試してみてください。
梅酒の一般的な飲み方をそれぞれご紹介します。
ロック
梅酒に氷だけを入れて飲む定番の飲み方です。アルコール度数は原酒からほとんど変わらず、梅酒そのものの味を楽しむことができます。グラスを冷やして大きい氷を用意すると、梅酒が水で薄まるのを遅らせられます。
味や香りが薄まりにくい飲み方なので、梅酒そのものの味を長く楽しみたい場合におすすめです。また、時間経過によって氷が溶けるとアルコール度数が少しずつ下がり、味わいの変化も楽しむこともできます。
水割り
アルコール度数を下げつつ、梅酒本来の味わいを楽しみたいという方は水割りもおすすめです。分量は梅酒3:水2や1:1の割合にすることが多いですが、特に決まりはありません。好みに合わせて調整してみてください。
水だけで簡単に作ることができ、炭酸やアルコールなど、刺激が強い飲み物が苦手な方に向いている飲み方です。氷も入れる場合は味が薄くなる場合があるので、梅酒の比率を少し多めにして作るのも良いでしょう。
ソーダ割
梅酒を炭酸水で割って、ソーダ割にして飲むこともできます。氷を入れたグラスに梅酒を注いだ後、ゆっくりと炭酸水を注いでステア(軽くかき混ぜること)したら完成です。炭酸が飛ばないように炭酸水はしっかりと冷やし、かき混ぜすぎないのがポイントです。
比率は1:1が基本ですが、こちらも特に決まりがないので、好みによって変えてみてください。梅酒の甘さに炭酸の爽やかさが加わり、アルコールが苦手な方や梅酒をすっきりと飲みたい方におすすめです。
お湯割り
冬場に梅酒を飲みたい場合は、梅酒の香りを楽しめるお湯割りもおすすめの飲み方です。割ることでアルコール度数も下がるので、アルコールが苦手な方でも飲みやすくなります。
ただし、熱湯だとアルコールが揮発し、風味も損なわれてしまう点に注意が必要です。お湯の温度は高くても70度前後を目安にすると良いでしょう。比率は水割りやソーダ割と同じく、1:1が基本です。
梅酒をさらに楽しめるおすすめの割り方
水や炭酸水など定番の割り方だけでなく、ジュースなどで味を変えて楽しめるのも梅酒の魅力です。味を変えることによってお酒自体が苦手という方でも飲みやすくなります。
水や炭酸水以外のドリンクを使った、おすすめの割り方をご紹介します。
牛乳割り
梅酒を牛乳で割ると、ヨーグルトのようなまろやかな味わいになります。お酒が苦手な方でも飲みやすい割り方です。牛乳ではなく、飲むタイプのヨーグルトで割るのもおすすめです。
緑茶・紅茶割り
緑茶や紅茶で梅酒を割ることもできます。お茶のさっぱりした味わいで梅酒の甘さが抑えられるので、甘いお酒が苦手な方におすすめです。食事に合わせてもおいしく飲むことができます。
お茶の種類や濃さによる味わいの変化や、ホットやアイスによる味の違いなど、幅広い楽しみ方ができるでしょう。
オレンジジュース割り
梅酒の甘酸っぱさとオレンジジュースの酸味が合わさり、カクテルのように楽しめる飲み方です。梅酒とオレンジジュースは両方とも甘いので、甘いお酒が好きな方に特におすすめです。果汁100%のオレンジジュースを使ってフレッシュな味わいを楽しんだり、炭酸入りのオレンジジュースを使ってソーダ割のようにするのも良いでしょう。
焼酎割り
アルコールを薄めるのではなく、梅酒の甘さを和らげながらアルコール度数を高めたいという場合は、焼酎で割るのもおすすめです。焼酎特有の香りを梅酒が和らげてくれるので、アルコール臭が苦手な方でも飲みやすくなります。梅酒の味や香りを損ないにくいので、癖がない甲類焼酎を使うと良いでしょう。
ただし、焼酎割りの梅酒はアルコール度数が非常に高くなります。飲みすぎには注意が必要です。
料理やデザートに使うのもおすすめ
梅酒はただ飲むのではなく、料理やデザートの材料として活用することも可能です。ゼラチンと混ぜてゼリーにしたり、凍らせてシャーベットにしたり、梅酒を使ってお肉を煮込んだりなど、さまざまな調理方法があります。特に、肉料理に使うと梅酒の風味が肉の旨みを引き出すので、おいしく作ることができます。
飲むだけでは消費できない梅酒は、アレンジ料理に使ってみてはいかがでしょうか。
自分に合った方法で梅酒を楽しもう
比較的アルコール度数が高い梅酒ですが、飲み方によっては1杯あたりのアルコール度数を下げることができます。牛乳や緑茶と割るなど、さまざまなドリンクで割ってみたりデザートや料理に活用したりできるのも魅力です。
ただし、梅酒はアルコール度数やカロリーが高めのお酒です。飲みやすいお酒ですが、適度に楽しむことを心がけましょう。
飲み過ぎに気を付けながら、梅酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。