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梅酒の賞味期限はどのくらい?おいしく保存できる目安や長持ちさせるコツをご紹介

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甘くまろやかな味わいと適度な酸味がある梅酒は、男女問わず人気が高いお酒です。柚子梅酒など果汁を含んでアルコール度数が低いものもあり、お酒が苦手な方でも飲みやすいでしょう。市販品だけでなく、自家製のものを楽しめるのも梅酒の魅力のひとつです。 

しかし、梅酒の多くは賞味期限が記載されていないため、どれくらいの期間おいしく保存できるのかご存知ない方も多いかもしれません。 

ここでは、梅酒の賞味期限や正しい保存方法、劣化した梅酒の見分け方などをご紹介します。 

梅酒に賞味期限はある?

梅酒には、おいしく飲むことができる期間の目安である「賞味期限」が存在します。ただし、市販品で未開封か開封済みか、自家製梅酒なのかなど、種類によって賞味期限が異なる点に注意が必要です。 

未開封と開封済みの市販品、自家製梅酒の場合に分けて、梅酒の賞味期限の目安をご紹介します。 

未開封の場合 

市販品の梅酒をはじめ、多くのアルコール度数が高い酒類には賞味期限が記載されていません。これはアルコール度数が高い酒類は品質の劣化が穏やかで長期保存に向いているため、賞味期限を記載する必要がないためです。 

冷暗所で正しく保管することが条件ですが、未開封の梅酒の場合は、2年程度はおいしく保存できるといわれています。 

直射日光が当たるなど、気温が高い場所に保管していると品質の劣化が進む恐れがあるため注意が必要です。 

開封済みの場合 

長期間にわたって保存できるのは、未開封の状態のものに限ります。一度でも開封した市販品の梅酒は、雑菌が入る恐れがあるなどの理由から、保存期間が短くなる点に注意が必要です。 

市販品の梅酒は紙パックかビンに入っているものがほとんどですが、それぞれ開封後の賞味期限の目安が異なるので覚えておきましょう。 

一般的な紙パックの梅酒は、開封後6ヶ月~10ヶ月が賞味期限の目安です。一方で、ビンのものは開封してから1年~2年程度が目安になります。 

また、基本的にはアルコール度数が高い梅酒ほど、賞味期限は長くなります。アルコール度数が低い梅酒の場合、開封後は早めに飲み切ることを心がけてください。 

自家製梅酒の場合 

自家製梅酒の場合は、賞味期限が作り方に大きく左右されます。梅酒作りに使うアイテムは必ずアルコール消毒する、傷がない新鮮な梅を使うなど、衛生面に配慮したうえでホワイトリカーを使って正しい作り方を心がければ、長期間おいしさを保つことができるとされています。 

保管方法に注意して、良好な保存状態を保てれば、年が経つごとに変わっていく風味や、美しい琥珀色に変化していく様子を楽しむことが可能です。 

ただし、衛生管理や保管方法が悪かった場合は、梅酒が発酵してしまう場合もあります。自家製梅酒を長く楽しむには、丁寧な作業や保管を心がけることが大切です。 

梅酒の消費期限は?

賞味期限と異なり、飲食物を安全に食べたり飲んだりできる期間を示すのが「消費期限」です。通常、消費期限を過ぎたものは口にするのを避ける必要があります。 

アルコール度数が比較的高く、殺菌作用も強い梅酒には、消費期限はありません。 

とはいえ、前述のようにおいしく飲むことができる目安の賞味期限はあるため、長期間保存していると味わいが変化する可能性があります。経年による味わいの変化を楽しめる点も、梅酒の魅力といえるでしょう。 

梅酒を長く保存するコツ

長期間保存できる梅酒ですが、おいしい状態を保つためには保存方法のコツをいくつか押さえておくことが大切です。 

梅酒のおいしさを長持ちさせるコツを、3つご紹介します。 

冷暗所で保管する 

梅酒は、直射日光が当たらず温度変化が少ない冷暗所に保管するのが基本です。光に当て続けたり高温多湿の環境に置いたりすると、劣化が進んで保存期間が短くなる恐れがあります。 

梅酒は次の3点を満たした場所に保管するようにしましょう。 

・直射日光が当たらない場所 

・風通しが良い場所 

・温度変化が少なく涼しい場所 

梅酒をしまえるスペースがある場合は、直射日光が当たらず低い温度で安定している、冷蔵庫内に保存するのもおすすめです。 

また、自家製梅酒の場合は、定期的に容器を揺すって中身を混ぜるように心がけたり、梅の実を1年~2年ほどで取り出したりするのも、長期間保存するためのポイントです。 

空気に触れないように密閉する 

梅酒が空気に触れると、アルコールが揮発してアルコール度数が下がってしまいます。賞味期限が短くなる原因となるので、容器の口や蓋をしっかり閉めて密閉することが重要です。 

蓋を確実に密閉すれば、空気中の雑菌が入り込むリスクも下がります。 

ただし、アルコール度数が低く果汁成分を多く含む梅酒は、一般的な梅酒よりも品質の劣化が早いです。開封後はできるだけ早めに飲み切ることを心がけましょう。 

飲み口に口をつけない 

梅酒が入っている容器の飲み口(注ぎ口)に、口や手などをつけないことも大切です。飲み口から雑菌が入り、容器の中で繁殖してしまう可能性があります。 

飲み口に触れた場合は都度消毒する、梅酒をすくったり梅の実を取り出したりする場合はアルコール消毒した柄杓や菜箸を使うなど、清潔さを保つようにしましょう。 

また、注ぎ口についた梅酒は、毎回キッチンペーパーなどで拭き取っておくことも重要です。注ぎ口についた雫が原因でカビが発生する恐れを防げます。 

劣化している梅酒の特徴

消費期限がないとはいえ、保存状態によっては梅酒が劣化してしまうことがあります。劣化していると考えられる梅酒の特徴は以下の通りです。 

浮遊物や沈殿物がある 

梅酒の表面に浮遊物や沈殿物がある場合は、カビが生えてしまった可能性があります。表面に白い膜が張っている場合は飲むのは控えましょう。 

ただし、容器の底に見られるにごりは「澱(おり)」と呼ばれ、梅から出た成分である可能性が高いため、基本的には飲んでも問題ありません。口当たりなどが気になる場合は、ガーゼやフィルターで軽く漉してから飲むと良いでしょう。 

沈殿物がカビなのか区別がつかない場合や、少し舐めてみて味に違和感を覚えた場合は、雑菌が繁殖していたり腐っていたりする恐れがあるため、処分することをおすすめします。 

酸っぱいにおいがする 

普段とは異なる酸っぱいにおいや刺激臭がする場合も、雑菌が繁殖して梅酒が腐っている恐れがあるため、飲むのを控えることをおすすめします。 

また、梅酒を少し飲んでみて、お酢のような酸味を感じる、舌がしびれる感覚があるという場合も、飲むのを控えてください。

保存方法を意識しながら梅酒をおいしく飲もう 

梅酒はアルコール度数が高く殺菌作用も高いため、明確な消費期限はないものの、おいしく飲む目安となる賞味期限は存在します。 

未開封か開封済みか、市販品なのか自家製梅酒なのかによって具体的な期間は異なりますが、いずれの場合も適切な方法で管理することが大切です。 

自家製梅酒の場合は、放置し続けるのではなく、定期的に容器を揺すったり、味を確かめたりしておけば梅酒を長期間おいしく保存できるでしょう。経年による味や見た目の変化を楽しむことも可能です。 

保管方法に注意しておいしく梅酒を楽しみましょう。 

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