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自家製梅酒の飲み頃が知りたい! 梅酒の作り方とおすすめのおつまみをチェック
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6月頃になると、毎年梅仕事の一環として梅酒作りを行っている方は多くいらっしゃるでしょう。しばらく時間をおいた方がおいしいイメージがありますが、漬け込み過ぎておいしい飲み頃を逃してしまう可能性があります。逆に、漬ける期間が短すぎて物足りなさを感じるかもしれません。
手作りの梅酒をおいしく飲むためには、梅酒の飲み頃を知っておくことが大切です。
ここでは、自家製梅酒をおいしく仕上げる作り方や梅酒の飲み頃、梅酒の飲み方ごとにおすすめのおつまみなどをご紹介します。
自家製梅酒の作り方
おいしい自家製梅酒を飲むためには、飲み頃だけでなく梅の選び方や梅酒の作り方を知っておくことも大切です。自家製梅酒を作る際に確認しておきたい、梅の選び方と作り方のポイントをご紹介します。
梅酒作りには青梅を使うのがおすすめ
梅は収穫する時期から、緑色の「青梅」と、黄色く熟した「完熟梅」に分けることができます。
青梅を使うと梅ならではの酸味が際立つ味わいに、完熟梅を使うと甘くまろやかな味わいの梅酒に仕上がります。自身の好みに応じて、梅を使い分けると良いでしょう。
できるだけ粒が大きく、果肉や果汁がしっかり詰まっているものを選ぶと、たくさんのエキスを抽出できます。濁ったり、味が落ちたりするのを防ぐために、傷がない梅を選ぶのもポイントです。
ただし、完熟梅は実が崩れやすく、梅酒が濁ったり、発酵したりする原因になるため、梅酒作りの難易度が上がります。梅酒作りに慣れていない方は、青梅を使ってチャレンジしてみてください。
また、冷凍梅を梅酒作りに使うのもおすすめです。冷凍することで梅のエキスが出やすくなり、仕上がりが早くなります。
自家製梅酒の作り方の手順
おいしい梅酒を作るためには、作り方の手順も知っておく必要があります。梅酒作りに必要な材料と手順は、以下のとおりです。
【必要な材料(梅1kgの場合)】
・青梅または完熟梅:1kg
・ホワイトリカー(アルコール度数35度以上):1.8L
・氷砂糖:1kg
・梅酒用の容器:容量4~5L程度が目安
・竹串や爪楊枝:数本
【梅酒作りの手順】
1.容器を消毒する
2.梅を洗ってアクを抜く(完熟梅の場合はアク抜き不要)
3.梅の水気を拭き取り、ヘタを取る
4.容器に梅と氷砂糖を入れる
5.ホワイトリカーを注ぐ
6.容器を密閉したら冷暗所に置く
自家製梅酒の飲み頃はいつ?
冷暗所にしばらく置いておけば、おいしい梅酒に仕上がります。では、自家製梅酒の飲み頃はいつなのでしょうか。
自家製梅酒の飲み頃
自家製梅酒は、梅の実を漬けてから3ヶ月ほどで飲むことができます。この時期の梅酒は、さっぱりした味わいなのが特徴です。
ただし、漬け込んで3ヶ月程度だと、まだアルコールの香りが残っている場合もあります。
梅酒ならではの風味やまろやかな味わいを楽しみたい方は、半年から1年程度熟成させるのがおすすめです。
具体的な熟成具合は、梅酒を保存する環境や使用する材料などによっても異なります。熟成が進んでいるかの判断は、梅酒の見た目を確認してみてください。梅の実にシワが出てきたり、無色だったホワイトリカーが琥珀色に色づいたりしたら飲み頃のサインです。
お酒の種類で飲み頃は変わる?
梅酒はホワイトリカーで作るのが一般的ですが、ブランデーやウォッカ、焼酎(乙類)、日本酒などで作ることもできます。使うお酒によって味わいが変わるので、好みの味を探してみてはいかがでしょうか。
お酒の種類に関わらず、飲み頃は3ヶ月程度過ぎてからです。ホワイトリカーで作った梅酒と同様に、半年から1年以上置くことで熟成されて、よりまろやかな仕上がりになります。
自宅で梅酒を作る場合、ベースのお酒は「アルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものに限る」と酒税法で定められています。
必ずアルコール分が20度以上のものを用意してください。特に、日本酒はアルコール度数が20度に満たないものが多いため、注意が必要です。
梅の実を取り出すタイミング
梅の実を入れっぱなしにしていると、種の苦みが出たり、実が崩れて梅酒が濁ったりする場合があります。
長期保存する場合も、梅の実をお酒に漬け込んで、梅のエキスを抽出できたら、半年程度を目安に梅の実を取り出しましょう。エキスは1年程度で抽出が完了するとされているため、長い期間漬け続けてもあまり意味がありません。
保管が難しくなるだけなので、長くても1年ほどで梅の実を取り除くのがおすすめです。
取り出す時に実が崩れると、梅酒が濁る原因になります。清潔なお玉や菜箸で1つずつ丁寧に取り出すか、別の容器に梅酒を移してから実だけ取り出すようにしましょう。
取り出した梅の実は再利用しよう
梅酒から取り出した梅の実は、そのまま食べたり、お菓子や料理に使ったりして楽しむことができます。
例えば、種を取り除いた梅の果肉を砂糖と一緒に煮れば、自家製の梅ジャムになります。甘露煮や梅ゼリーにしたり、魚や肉料理のくさみ消しとして活用したりするのもおすすめです。
小さな子どもやアルコールが苦手な方が食べる場合は、加熱してアルコールを飛ばすようにしましょう。
梅酒のお供におすすめのおつまみ
梅酒をおいしく飲むために、梅酒に合わせるおつまみにもこだわってみてはいかがでしょか。
さまざまなおつまみに合わせやすいですが、飲み方によって相性が変わります。飲み方ごとにおすすめのおつまみの例は、以下のとおりです。
ロック・ストレート
ロックやストレートは、梅酒の甘酸っぱさや爽やかな香りをしっかりと感じられます。梅酒の甘さを生かして、味が濃いものや塩辛い料理と合わせるのがおすすめです。
チーズやナッツ、ビーフジャーキー、塩辛、唐揚げなどと合わせてみてはいかがでしょうか。
ソーダ割
ソーダ割は、炭酸の爽やかなのどごしと梅酒の甘さを楽しむことができます。揚げ物や炒め物など、脂っこい料理に合わせるのがおすすめです。
唐揚げやフライドポテト、アヒージョ、麻婆豆腐などによく合います。簡単なおつまみを用意したい場合は、スナック菓子も最適です。
水割り
水割りにすると、梅酒の甘みやアルコールが穏やかになります。ストレートやロックとは異なり、さっぱりした味付けのおつまみや、薄味の料理に合わせるのがおすすめです。
また、梅酒の甘さが和らぐことを生かして、チョコレートなどの甘みがあるお菓子と合わせても、おいしく飲むことができます。
お湯割り
お湯割りは、梅酒の甘酸っぱさや香りを強く感じられる飲み方です。梅酒の香りに負けない味が濃いおつまみだと、おいしく合わせられます。
冷めた状態でもおいしい、ポテトサラダやチーズ、カルパッチョなどがおすすめです。
また、塩辛く味が濃いビーフジャーキーなどもよく合います。
飲み頃を知って梅酒を楽しもう
自家製の梅酒は、飲み頃を覚えておくとよりおいしく飲むことができます。保存場所や使用した材料にも左右されますが、梅の実にシワが寄ったり、お酒が琥珀色に変化したりしたら飲み頃です。
また、梅酒作りに使った梅の実も、おいしく食べることができます。そのまま捨てるのではなく、お菓子や料理に活用するのがおすすめです。
ご紹介した内容を参考に、飲み頃になった自家製梅酒を相性の良いおつまみと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。