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梅酒は手軽に手作りできる! 作り方とおすすめの割り方、おつまみをご紹介
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地域やその年の気候にもよりますが、5~7月になると梅が旬を迎えます。梅干しや梅酒、梅シロップなどを作る「梅仕事」を行うのもこの時期です。中でも、甘みがありお酒が苦手な方でも飲みやすい梅酒は、幅広い層から人気を誇ります。
市販品も多く販売されていますが、自分で手作りしてみてはいかがでしょうか。
ここでは、手作り梅酒の作り方やおすすめの割り方、梅酒によく合うおつまみのレシピなどをご紹介します。
梅酒を手作りするメリット
手作りの梅酒は、市販品と異なり、自分好みの味わいに調整できるのがメリットです。使用するお酒や梅の種類、砂糖の量などを調整すれば、自分好みの風味や甘さを備えた梅酒を楽しむことができます。
また、手作りの梅酒は作り方や保存方法にミスがなければ、長く保存できる点も魅力です。時間が経つにつれて熟成が進み、味や見た目の変化も楽しめます。
手作り梅酒のレシピ
おいしい梅酒を手作りするには、正しい作り方を知っておくことが大切です。梅酒の手作りに必要な道具や材料、具体的な手順をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
必要な道具と材料
最初に、必要な道具と材料を揃えておきましょう。梅酒作りに必要なアイテムは、以下のとおりです。
【道具】
・広口の保存容器:容量4~5L(漬ける梅に対して4倍の容量が目安)
・竹串や爪楊枝:数本
保存容器は、煮沸消毒できて外部環境の影響を受けにくいガラス瓶がおすすめです。長期間保存しない場合は、軽く扱いやすいプラスチック製の容器でも問題ありません。
【材料】
・青梅(完熟梅でも可):1kg
・氷砂糖:1kg
・ホワイトリカー(アルコール度数35度):1.8L
梅酒作りには、味にクセがなくゆっくりと溶ける氷砂糖を使うのが基本ですが、黒糖やはちみつなどを使うこともできます。
砂糖の種類によって味わいが異なるので、基本の梅酒作りに慣れてきた方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
梅酒作りの前の下準備
消毒や梅の下処理をしっかりと行うことが、おいしい梅酒作りのポイントです。カビが生えたり、傷んだりする原因になるため、必ず下準備を済ませておきましょう。
【梅酒作りの下準備】
1.使用する道具類にホワイトリカーや熱湯をかけて消毒し、水気は残らないように丁寧に拭き取る
2.梅をよく洗ったら、アク抜きのため1~2時間ほど水に浸し、水分をしっかり拭き取る。完熟梅を使用する場合はアク抜き不要
3.竹串で梅を傷つけないようヘタを取る
作り方の手順とポイント
【作り方の手順】
1.ヘタを取った梅と氷砂糖を交互に容器に敷き詰める
2.ホワイトリカーを注ぎ入れて密閉する
3.密閉した容器は冷暗所で保存する。漬け始めから10日ほどは毎日、その後は定期的に容器を振り中身を混ぜる。
3ヶ月を目安に飲めるようになりますが、半年以上熟成させるとまろやかな味に仕上がります。
長期間保存する場合も、梅の実は半年から1年ほどで取り除くようにしましょう。梅の実を入れっぱなしだと、種の苦みが出たり、実が崩れて梅酒が濁ったりする恐れがあります。
取り出す際は実が崩れないように、丁寧に清潔な菜箸やお玉で取り出すか、別の容器に梅酒だけ移すようにするのがポイントです。
好みのお酒で作るのもおすすめ
梅酒は味にクセのないホワイトリカーで作るのが一般的ですが、ブランデーやウイスキー、ウォッカ、焼酎(乙類)、泡盛、日本酒などで作ることもできます。使用するお酒ごとに風味が変わるため、好みのお酒で梅酒作りを楽しむのもおすすめです。
例えば、ブランデーを使用するとまろやかな味わいに、ウイスキーを使用するとコクのある味わいに仕上がります。
ただし、梅酒を手作りする場合は使用するお酒のアルコール度数に注意が必要です。
自宅で梅酒を作る場合、使用できるお酒は「アルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものに限る」と酒税法で定められています。
梅酒が傷む原因にもなるため、必ずアルコール度数が20度以上のお酒を使用しましょう。
また、梅酒作りは「自分が飲むために作る」ことを前提に、例外として認められている行為です。一般の人が自家製梅酒を販売することはできません。
手作り梅酒の梅は再利用しよう
梅酒から取り出した梅の実は、そのまま食べたり、お菓子や料理に使ったりして楽しむことができます。
例えば、種を取り除いた梅の果肉を砂糖と一緒に煮れば、自家製の梅ジャムになります。甘露煮や梅ゼリーにしたり、魚や肉料理のくさみ消しとして活用したりするのもおすすめです。
小さな子どもやアルコールが苦手な方が食べる場合は、加熱してアルコールを飛ばすようにしましょう。
梅酒のアレンジ方法とおすすめおつまみ
梅酒はストレートやロックでもおいしく飲める飲み物ですが、割り方をアレンジしたり、お酒に合うおつまみを用意したりすると、より一層おいしくなります。
ここからは、梅酒のアレンジ方法の一例や、おすすめのおつまみレシピをご紹介します。
割り方をアレンジして楽しもう
梅酒は、ストレートやロック、水割りといった定番の飲み方から、ジュースやお酒と混ぜるアレンジまで、さまざまな飲み方で楽しめるお酒です。
例えば、梅酒をジュースで割れば甘いカクテルにすることができます。お茶で割って酸味を抑えたり、さっぱりとした味わいにしたりするのも良いでしょう。
さっぱりした味わいになる割り方は、食事のお供にも最適です。普段の方法とは違った飲み方で、梅酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
梅酒に合うおつまみ1:梅シュウマイ
梅の酸味で、さっぱりと食べられるレシピです。
【材料(4~5人分)】
・玉ねぎ:1/2個
・豚ひき肉:200g
・片栗粉:大さじ3
・シュウマイの皮:1袋
・梅干し:4粒
・A酒:大さじ2 鶏がらスープの素:小さじ1 こしょう:少々
【作り方】
1.みじん切りにした玉ねぎに片栗粉をまぶす
2.種を取った梅干しを包丁でたたき、調味用3粒分と飾り用1粒分に分ける
3.ボウルに豚ひき肉、調味用梅干し、A、玉ねぎを入れて混ぜる
4.3をシュウマイの皮で包み、蒸し器で10分ほど蒸す。仕上げに飾り用の梅干しをのせたら完成
梅酒に合うおつまみ2:はちみつ梅のかぼちゃチーズコロッケ
梅の甘酸っぱさやチーズの塩味、カボチャの甘みが楽しめます。クセになるおいしさの一品です。
【材料(4人分)】
・かぼちゃ:300g
・バター:15g
・生クリーム:大さじ1/2
・ピザ用チーズ:120g
・はちみつ梅:2~3粒
・小麦粉・卵・パン粉・サラダ油:適量
【作り方】
1.かぼちゃは皮をむいて角切りにし、水大さじ1を加えてレンジ(500W)で6分加熱する
2.温かいうちにかぼちゃをつぶし、バターと生クリームを入れて混ぜる
3.ピザ用チーズの中に小さく切った梅干しを入れて丸める
4.2のたねを適当な大きさに分けて、3を詰めて丸める
5.小麦粉、卵、パン粉をつけたら、170~180℃の油できつね色になるまで揚げる
梅酒に合うおつまみ3:梅風味のツナディップサンド
簡単ながらおしゃれに楽しめます。パーティーシーンにもおすすめです。
【材料(2人分)】
・フランスパン:1/2本
・ツナ缶:140g
・ゴマドレッシング:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ1
・梅干し:3~4粒
【作り方】
1.種を取った梅干しを包丁でたたく
2.ツナの油を切り、梅干し、オリーブオイル、ゴマドレッシングを加えてよく混ぜる
3.フランスパンを食べやすい大きさに切り、ディップをのせたら完成
梅酒は手作りして楽しもう
梅酒は、梅の実と氷、お酒という少ない材料で行える梅仕事です。お酒の種類や砂糖の量を調整すれば、自分好みの梅酒を作ることもできます。
梅の季節になったら、手作りした梅酒とおつまみを楽しんでみてはいかがでしょうか。