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【全国編】梅の名所と見頃の時期

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「花見」と聞くと桜をイメージしますが、奈良時代や平安時代など、古くは花見といえば梅の花を楽しむ行事だったとされています。花の種類や地域にもよりますが、1月下旬~3月頃になると、日本各地の名所で「梅まつり」が行われます。梅の花が咲く頃になったら、「梅見」を楽しんでみてはいかがでしょうか。 

ここでは、日本全国の梅の名所と見頃の目安を、地方ごとにご紹介します。 

【全国編】梅の花の名所 

梅の花の名所は全国各地に多くあります。中には梅まつりが開催される場所もあるため、時期を狙って旅行してみるのもおすすめです。 

代表的な梅の花の名所と見頃を、地方ごとにご紹介します。 

※開園時間や入場料など、詳細は各ホームページでご確認ください。 

北海道地方 

北海道地方では、北海道神宮や平岡公園梅林などが梅の名所として有名です。 

【北海道神宮(北海道/札幌市)】 

200本を超える梅林があり、美しい花の姿を楽しめます。境内の梅の実を使って作られた梅酒は、お土産としても人気です。 

また、札幌市内有数の桜の名所としても知られています。北海道は梅の開花時期が遅いため、梅と桜を同時に楽しむことが可能です。 

例年、4月末~5月上旬が見頃になります。 

【平岡公園梅林(北海道/札幌市)】 

札幌市内にある都市公園で、約1,200本の梅の木が植えられています。敷地内には紅梅と白梅があり、色鮮やかな景色を楽しめるのが特徴です。 

北海道神宮と同じく桜の木も植えられているので、梅と桜を一度に楽しむことができます。 

見頃は4月末~5月上旬頃です。 

東北地方 

東北地方では、以下が梅の名所として知られています。 

【梅林寺(福島県/いわき市)】 

10種類・約170本の梅の木が植えられていて、紅梅と白梅を楽しむことができます。 

2月上旬に咲き始め、2月末~3月上旬に見頃を迎えます。 

【花見山公園(福島県/福島市)】 

花木栽培農家が経営している公園で、福島県を代表する梅の名所です。色とりどりの花が咲き誇り、「桃源郷」と呼ばれることもあります。 

4月上旬~中旬頃が見頃です。 

関東地方  

関東地方にも、数多くの梅の名所が存在します。特に有名な梅の名所は、以下のとおりです。 

【偕楽園(茨城県/水戸市)】 

日本三名園のひとつで、約100種類・3000本もの梅の花が咲き誇ります。2月下旬~3月上旬が見頃で、開花時期に合わせて「水戸の梅まつり」も行われます。 

期間中は、夜になるとライトアップされた梅の花を楽しめるのが特徴です。 

【湯島天満宮(東京都/文京区)】 

学問の神様・菅原道真を祭る湯島天満宮(湯島天神)も、東京都内の梅の名所として知られています。約20種類・300本の梅の木が生えていますが、8割ほどが白梅です。 

例年、2月中旬~3月上旬に見頃を迎えます。 

【府中市郷土の森博物館(東京都/府中市)】 

大宰府から贈られた梅をはじめ、約120種・1,300本もの梅が咲き誇ります。期間限定ですが、夜間にはライトアップも行われ、幻想的な梅の花を楽しめます。 

2月上旬~3月中旬頃が見頃です。 

他にも、国の特別史跡・特別名勝に指定されている「小石川後楽園」や、300本以上の梅の木を楽しめる「新宿御苑」、「浜離宮恩賜庭園」、「高尾梅林」なども、梅​の名所として知られています。​

東海地方

静岡県や三重県などの東海地方も多くの梅の名所が存在します。 

【豊岡梅園(静岡県/磐田市)】 

元々は梅酒用の梅を生産する目的で始まった農園です。白梅を中心に5,000本もの梅の木を楽しめます。 

見頃は2月中旬~3月上旬です。 

【熱海梅園(静岡県/熱海市)】 

「日本一早咲きの梅」としても知られていて、毎年12月頃から梅の花が咲き始めます。60品種が植えられていて、早咲き・中咲き・遅咲きがあるため、シーズン中はいつでも梅の花を楽しめるのが特徴です。 

一番の見頃は2月中旬頃とされています。 

【いなべ市農業公園(三重県/いなべ市)】 

東海地方で最大級の規模を誇る梅林公園です。100種4,000本という梅の花が、鮮やかに咲き乱れます。 

3月中旬~下旬頃が見頃です。 

関西地方

梅の産地として有名な和歌山県や京都府など関西地方には非常に数多くの梅の名所が存在しており、梅が見頃を迎える時期には多くの観光客で賑わっています。 

【南部梅林(和歌山県/日高郡みなべ町)】 

「一目百万香り十里」といわれる、日本屈指の広さを誇る梅林です。南部梅林で約8万本、町全体では60万本もの梅の木が植えられています。 

見頃は2月中旬前後です。 

【石山寺(滋賀県/大津市)】 

紫式部が『源氏物語』を起筆した場所という伝説でも有名なお寺です。境内では3つの梅園で約400本の梅が楽しめます。 

見頃は2月下旬~3月中旬頃です。 

【北野天満宮(京都市)】 

菅原道真を祭る北野天満宮では、約50種1,500本もの梅が植えられています。たくさんの梅を長い期間楽しむことが可能です。シーズン中は、夜間にライトアップが行われることもあります。 

見頃は例年2月初旬~3月下旬です。 

【城南宮(京都市)】 

城南宮には、150本の紅白の枝垂れ梅が植えられています。梅以外にも山吹や藤、かきつばたなど、さまざまな植物が植えられていて、美しい景色を楽しめるのが特徴です。 

見頃は2月下旬~3月下旬になります。 

【隋心院(京都市)】 

平安時代の歌人・小野小町ゆかりのお寺で、紅白200本の梅が植えられています。遅咲きの「はねず梅」が有名です。 

見頃は例年3月中旬に迎えます。 

京都府には上記以外にも、長岡天満宮や二条城、下鴨神社、梅宮大社など、多くの梅の名所があります。 

中国・四国地方

中国・四国地方も、岡山後楽園をはじめ、複数の梅の名所が存在します。 

【岡山後楽園(岡山県/岡山市)】 

国の特別名勝に指定されている、日本三名園のひとつです。梅だけでなく、スイセンやロウバイといった植物も楽しめます。 

梅の見頃は2月上旬~3月上旬です。 

【梅の里公園(岡山県/津山市)】 

枝垂れ梅など、紅白14品種・2,000本もの梅の木が咲き乱れる名所です。シーズン中は、赤い梅の花に覆われた遊歩道を歩くことができます。 

見頃は3月上旬~下旬です。 

【七折梅園(愛媛県/砥部町)】 

斜面に30品種・約1万6千本もの梅の木が広がる梅園です。山頂の展望台からは、紅白に染まった梅園を見下ろすことができます。 

見頃は2月下旬から3月上旬で、合わせて「七折梅まつり」が開かれます。 

九州・沖縄地方 

九州にも多くの名所がありますが、菅原道真と関係が深い太宰府天満宮が有名です。 

また、梅を観賞できる場所が少ない沖縄にも、美しい景色を楽しめる名所は存在します。 

【太宰府天満宮(福岡県/太宰府市)】 

平安時代、左遷された菅原道真を追って、京の都から飛んで来たとされる「飛梅」がご神木として現存している、九州を代表する梅の名所です。197種類・約6,000本の梅があり、紅白や早咲き、遅咲きなど、数多くの梅を楽しめます。 

見頃は2月中旬~3月中旬です。 

【大湿帯(オーシッタイ)梅の並木道(沖縄/名護市)】 

大湿帯は、沖縄本島の北部にある並木道です。シーズン中は道沿いに植えられた約100本の梅の花を楽しめます。 

見頃は本州よりもやや早く、1月頃に迎えます。 

梅の名所へ行ってみよう  

梅の名所は、沖縄から北海道まで日本全国の各地に存在します。場所ごとに植えられている梅の種類や見頃の時期は異なるため、それぞれの違いを確かめるのも面白いかもしれません。 

また、今回ご紹介した場所以外にもたくさんの梅の名所が存在します。地域の開花状況をニュースなどで確認して、見頃の時期を狙って梅の名所に足を運んでみてはいかがでしょうか。 

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